目次
概要
第82回は「強い個を育てよう~強いチームとなるために」です。
塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。
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第82回は「強い個を育てよう~強いチームとなるために」です。
人材育成と組織強化ですか。
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組織の強さと個人の強さは相反するイメージがありますよね。
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会社にとっては一人一人の能力が高いほうがいいとは思っていても、個を強くすると弊害がありそうな印象があり、平等に育成したくなりますよね。でもそれを乗り越えないと、なかなか人材育成は成果がでないものです。
サッカーの日本代表が6連勝で歴代最強説も出ていますが、見事に個の強さとチーム力を連携させていますので、いいお手本です。
たしかにスポーツを例にするとわかりやすいですね。
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そこのところもう少し詳しくお話していただけますか?
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強い個を育てるとは
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強い個には定義がありません。「強い」とは「○○に強い」というように強さを発揮する場面や相手がないとなかなか想定できません。「グローバルに強い人材」「逆境に強い人材」のようなイメージです。ここでは、そうではなくて、「個であって強い」というふうに定義したいと思います。つまり下記のような人材を育てることです。
1.個人で判断できる
2.個人で問題を解決できる
3.個人で変革ができる
4.他人ができない強い個性を持っている
そのうえで、「○○に強い」の相手や場面は、これを具体化していく中で、個人によって、あるいは会社の育成方針によって定義されていけばいいと思います。
サッカーでいえば、まずはドリブル、パスのスキル、戦術の理解度、場面場面での独自の判断、1対1の強さ、守備での役割などが、個には求められ、チーム戦術を共通に理解する中で活かしていくことになります。
個人プレイがあってのチームプレイですね。
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スポーツでもここまでくるのに時間がかかっていますが、会社組織では定着が難しい感じもありますね。
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強い個を育てるメリット・デメリット
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◇強い個を育てるメリットは以下のようになります。
1.現状に埋もれない
周囲との人間関係の中だけで個を判断すると伸ばすべき能力が埋もれてしまいます。現状を打破する人材を生むためには、強い個が必要です。
2.個性に着目して戦う強さが生まれる
一人一人の個で組織が成り立っているので、個性を伸ばさないと戦えない組織になってしまいます。サッカーではデュエルの強さが必須ですね。
3.他の個に刺激を与える
個性の伸ばす例を示すことで他に刺激を与え相乗効果が生まれます。
◇強い個を育てるデメリットは以下のようになります。
1.強い個に頼ってしまう
強い個に周りが依存しすぎると弊害がでます。
2.組織にならない
強い個を育てただけではチームになりません。連携してチームになって初めて個の強さが生きてきます。
3.他のモチベーションを下げる
強い個の取扱い方を間違えると、周囲のモチベーションが下がります。
4.強い個が勘違いする
自分だけでできると思うと勘違いになります。
メリットもデメリットもよくありがちですね。
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計画的にうまく育てないといけなさそうでうすね。
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強い個と組織の両立のためには
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強い個と組織を両立するためには以下のようになります。
1.育てる方向性が組織に合致していること
・強くする方向が組織の方針や価値創造に合致させます。
2.帰属意識・貢献意識を持たせること
・組織の一員であり貢献することが大切であることを意識させます。
3.役割の明確化
・組織の中で果たすべき役割を明確にします。
4.ビジョンを明確化
・命令で組織のために働いているのではなく、ビジョン実現のために働いていることがモチベーションとなります。
役割をしっかりしているといいですね。
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貢献する意識も重要ですね。
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強い個を育てる方法
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強い個を育てる方法は以下のようになります。
1.成長の目標を与える
・成長の目標は、組織と個人が同じ方向であることが必要です
2.人材データを活用したキャリアプラン
・職責、専門性、能力などを把握したうえで、キャリアプランをつくります。
3.成長の機会を与える
・仕事が人を磨くともいわれます。
・成長の機会を計画的に与えます
4.権限委譲
・権限委譲で自主性を育てます
5.継続的な支援と評価
・継続的な成長を促すため、支援と定期的な評価が必要となります。
個に着目して能力を磨くわけですね。
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キャリアプランでいかすわけですね。
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強い個を活かす方法
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強い個を活かす方法は以下のようになります。
1.上司の理解とサポート
上司が個の強さを認めるとともに、チームの中で果たす役割を正しく与え、サポートすることが重要です。
2.チームメンバーの理解と協力
チームメンバーが個の強さを認めるとともに、お互いに協力しあうことが大切です。
3.意見を出し合う
個の強さから反発が出ないようにお互いに意見を出し合う雰囲気が重要です。
強い個はアクが強いこともありますからね。
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上司の理解がないとつぶれますよね。意見をだせる雰囲気が欠かせませんね。
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強い個を育てるうえで気をつけること
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強い個を育てるうえで気をつけることは以下のようになります。
1.天狗にならないように気をつける
天狗になると周囲に与える悪影響があり逆効果です。
2.目標を失わないように気をつける
目標達成と同時に喪失感をもつ危険性がありますので、次の目標も用意しましょう。
3.方向性を間違えない
組織の方向性や自分の役割と合わない能力を強くすることは無駄になってしまうので気をつけましょう。
4.周囲と調整をする
個の能力が強すぎると、周囲とあわなくなりますので、調整が必要となります。
天狗は天狗でもいいですけどね。
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スポーツの世界でもチーム方針に合わないと能力が高くても評価されませんからね。
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中小企業と「強い個を育てる」
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大企業と比較して、中小企業は、少ない人数で運営します。そういう意味では人材の強化はおおきな意味を持ちます。平等に育成するよりも、個に着目して育てることで大きな成果を得られることがあります。組織として一体となることに十分注意して、個々を強くすることが重要となります。
人材はまさに会社の財産ですからね。
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中小企業だからこそ、育成の効果も大きいですね。
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笑顔経営塾では、楽しい雰囲気の会社は業績も向上すると考えています。強い個を育てることで、モチベーションもあがります。強い個が組織の中に溶けこんで役割を果たすことで、会社の雰囲気もよくなり、業績も向上します。
強い個と強い組織の両立ですね。
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お互いに意見を出しあうことが重要ですね。
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まとめ
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会社では個を強くしないと、育成の成果がでません。サッカーの日本代表は個が強くチーム力もあり、いいお手本です。強い個を育てるためには、成長の目標・プラン・成長の機会・支援などが大切です。組織の価値に合致する方向で強い個を育て、組織での役割を果たすようサポートし、強いチームにしましょう。
今日も難しい課題でしたが、「強い個を育てる研修」「強い個と組織を両立させる育成計画の作成」などでお手伝いさせていただくのが、笑顔の経営には一番大事かもしれませんね。
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これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。
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(了)