目次
概要
第59回は「明るい職場を作ろう~幸せと売上のために」です。
塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。
第59回は「明るい職場を作ろう~幸せと売上のために」です
「明るい職場」はいいですね。
照明の問題というよりは、雰囲気ですね。
職場は明るいほうがいいとはわかっていても、そんな余裕はないと思ってしまいます。昔の部活なら「歯を見せるな!」と怒鳴られるけど、今の甲子園球児の「笑顔」が増えているのも事実ですね。(賛否はありますが)
「作り笑い」までいくと違和感がありますが、「暗い職場」よりは「明るい職場」がいい、でも緊張感のないのは嫌だということですかね。
そこのところもう少し詳しくお話していただけますか?
明るい職場とは
明るい職場に定義はありません。ここでは、「良い感情が行き交う職場」と定義したいと思います。人間は感情をもっています。その感情の中でも、「嬉しい」とか「幸せ」というような「良い感情」が多い職場が、明るい職場になると思います。
憎しみとか妬みとか「嫌な感情」も少ないほうがいいですね。
問題のありそうな職場では「あきらめ」が多いかもしれませんね。
明るくない職場の弊害
明るくない職場の逆が明るい職場ということで、先に明るくない職場の弊害を考えてみましょう。
1.自分の意見がいいにくいので、いい意見・発想・工夫・改善提案も出ない
2.嫌なことを押しつけられるので、仕事に気持ちが入らない
3.あきらめ感があるので、何も変わらない
4.仕事のためが優先するので、自分の健康や仲間との連携がおろそかになる
5.職場からの離脱(メンタル休職)、離職が増える
6.批判されたくないので、リスクをとらない
7.激しい議論で感情的な対立が後をひく
8.相手のことや相手の仕事の内容を知ろうとしない
9.理屈ではわかっているが指示に従いたくないという気持ちが働く
たしかに弊害は多そうですね。
仮に「暗い職場」とすると、弊害が浮き出てしまうので、「明るさより仕事効率を優先する職場」と「明るい職場」を比較するほうがいいかもしれませんね。似たような結果かもしれませんが・・・
明るい職場のいいところ
私見ですが「明るい職場」のいい点は以下のとおりです。
1.所属する個人が幸福感を感じる
2.意見の交換がしやすいので、対話による気づきなどの相乗効果や化学反応がでやすい
3.お互いに助け合うことで、チームとして機能する
4.所属する個人が心理的安全性を感じることができる
5.会社の評判もよくなり、いい人材が集まる。
6.離職率も低くなる。
いいところがたくさんありますね。
たしかに悪い点はなさそうですね。ちょっとイチャモンをつけると「緊張感がない!」ですかねえ。ということは、「緊張感のある明るい職場」が理想なのかなあ。
明るい職場は業績向上につながるか
明るい職場が業績向上につながると考える理由は以下のとおりです。
1.心理的安全性が業績のキーワード
Googleの「プロジェクト・アリストテレス」の調査では、「誰がチームのメンバーであるかよりも、チームがどのように協力しているかが重要」であり、「心理的安全性はチームの成功に最も重要な要素である」と結論づけています。明るい職場では、所属する個人は心理的安全性を感じることができます。
2.個人の力を結集するために会社という仕組みがあること
個人ではできないことをチームでやるのが会社です。となると、当然業務が分担されるわけです。その分担による弊害をなくすためには、チームが一人の人間であるかのようにまとまりがあるほうがいいことになります。しかも、個と個が融合し、化学反応を起こすこともあります。それを実現するのが明るい職場です。
3.役割分担を超えた協力が期待されること
欠点や失敗をカバーすることもできます。風邪をひいても休めます。
4.最後まであきらめないで励ましあえる
業績や目標の達成までにつらいことがあっても、明るい職場だからこそ乗り切れることも多いと思います。
心理的安全性はキーワードですね。
人間は感情を持つ以上、その感情に配慮しない集団はだめだということですね。
会社の究極の目的
会社の目的から考えると以下のようになります
1.会社の究極の目的を実現すること
会社の究極の目的は、社会に貢献することであり、社員や顧客が幸福となることです。明るい職場は最もその実現のために不可欠な要素となります。
2.会社は個人の目的を実現する場であること
人生の目的においても、社会への参加が重要です。会社の従業員は工場の歯車ではありません。会社という一つの目標に向かって、個人が結集して結果が生まれます。個人が幸福になるという目的にとっても、「明るい職場」はふさわしいといえます。
目的論ですね。
パーパスは流行ですね。
明るい職場のつくりかた
明るい職場の作り方は以下のとおりです。
1.信頼関係「つながり」をつくる
信頼関係は、強いほど効果があります。お互いに知り合うことを徹底します。場合によっては、私生活まで知ったほうがいいかもしれません。仕事以外の活動を企画する方法もあります。他部門の人とのつきあいや、仕事時間以外にも時間共有を助長します。「飲み会」「部活動」「県人会」などがあります。今ではSNSを利用できるかもしれません。「つながり」ができると、「いい感情」が行き交う基礎ができます。
2.仕事のしかたに「つながり」を入れて感情を共有
仕事の場面にも「つながり」を取り込みます。チームで仕事をすることを明確にする「場」をつくることも効果的です。「打ち合わせ」が「つながり」を確認しあえるように運営することです。「成果の喜びを分かち合う」ような、感情のやりとりを増やしていきます。「仕事で助けあうこと」も会社として奨励します。「仕事への思い」を明らかにして、さらにそれがつながっていることを明らかにします。「つながり」のために、意識して「いい言葉」(ほめる、感謝する)や「いい感情」(笑う、喜ぶ)のやりとりを奨励して感情を共有することも効果的です。
3.組織風土まで高める
組織全体で「明るい職場」の良さを認め、確認し、継続していけるように高めていきます。リーダーも含めて、組織全体で「明るい職場」づくりを奨励していきます。「社内報」や「ホームページ」で、明るさを拡散することも効果的です。
そこですね。一番難しいのが作り方ですよね。
ただ、演出による効果もけっこうありそうですね。
機嫌よくしよう
演出といえば、不機嫌を演出している人(と思われる人)がいます。自分でも気づかないかもしれませんが、不機嫌だと周りが気を遣ってくれます。そのシチュエーションになれきってしまうのです。子どもが感情的になるのは自分の要求を通すためだったり、相手に構ってもらいたいときです。大人になっても、感情をあらわにして、周りから構ってもらったり、相手をコントロールできると考えている人がいます。避けたい人ですね。
「明るい職場」づくりにはふさわしくないので、意識的に機嫌よくするように呼びかけましょう。
いつも不機嫌な人は、機嫌よくするスイッチが見つかるといいですね。
以外と感情って簡単に変わったりして。
中小企業と明るい職場づくり
中小企業では、少ない人数で成果を出す必要があります。そのため、どうしても成果にとらわれて、職場の雰囲気を悪くすることがあります。やはり、ここは「急がば回れ」というように、「成果を出す」ためには、「まず成果を出す組織をつくる」と考えるほうがいいと思います。売上が上がげるために必死にがんばり続けて誰も幸せになれないとしたら、本末転倒です。逆にいえば、組織が小さいからこそ、まとまりのあるいい組織を作りやすいともいえます。
社長も社員もみんなお互いを認め合ってる会社がいいですね。
今、「明るい職場」というとハラスメントのない職場だと思ってる人がいるかもしれませんね。でも、もっと積極的な意味がありますね。
笑顔経営塾では、楽しい雰囲気の会社は業績も向上すると考えています。まさに、今日の話題である「明るい職場」が企業業績に寄与するという考え方です。少し抽象的だったかもしれませんが、表面的な明るさだけではなく、所属しているメンバーが心地よく感じる職場がいいですし、その幸福感は必ず企業業績にも寄与します。
感情のふれあい・感情の共有が融合して大きな力になるといいですね。
人間が会社を運営する以上は、感情的な面の配慮は避けてはいけないですね。
まとめ
明るい職場は「喜びや感謝などの良い感情が行き交う職場」と定義したいと思います。明るい職場は「心理的安全性」「個の結集・協力・融合・相乗効果」などの理由で業績向上につながります。作り方は「信頼関係をつくる」「仕事の場に「つながり」を入れて感情を共有」「組織風土にする」です。明るい職場は「個人の幸せと会社の成果を出す組織」として最適です。
今日も難しい課題でしたが、「明るい職場づくり研修」「明るい職場風土づくり」などでお手伝いさせていただくのが、笑顔の経営には一番大事かもしれませんね。
これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。
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(了)