行政書士霜田眞法務事務所 笑顔経営塾 第6回:仕事は好きですか?

第6回:仕事は好きですか?



概要

第6回は「仕事は好きですか」です。

塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。

第6回は仕事は好きですかについてです。

自分が好きなな仕事についている人は少ないかもしれませんね。就職で会社を選ぶときも自分の自由にはならないし、採用後に配属される職場も自分の希望どおりにはなりませんよね?

自由業の人などを除くと、難しいですね。

私は、逆に仕事をやる以上は、最初は望みどおりに選んだ仕事でなくでも、仕事を楽しんで好きになってもらいたいと思っています。会社で重要な課題なのは、従業員満足度(ES)の向上です。そのためにも、自分で望んでしている仕事でなくても、しっかりと最善を尽くしてほしいという意味で、楽しんでほしいのです。

気持ちを切り替えなさいということでしょうか?。

自分に置き換えて考えても、難しい気もします。

私も、若い頃仕事に不満を言っていました。ある上司が、「お金をもらって働いている以上、楽しくなくても仕事はしなくてはいけないし、つらいとか、きついとかは当たりまえと思わないといけない」と言っていました。そのときは自分でもそうかなあと思っていました。おそらく「仕事以外で楽しみをみつけなさい」「仕事はつらくてもがんばりなさい」ということだったと思います。

なかなかはっきりいってくれる上司ですね。

少し昭和の香りと、パワハラの危険性と隣り合わせの気もしますが。

仕事の喜び

ただ、JQA(日本経営品質賞)の活動をするなかで、従業員の満足度向上に取り組むことになり、真正面からこの課題に取り組むことになりました。そこで、最初の対話会で選んだテーマが「仕事をしていて嬉しかったことは何ですか」という問いかけでした。

現場の人を集めて始めた対話会ですね。

いい意見は出ましたか?

清掃、警備、施設管理などのサービスの現場で働いている人に集まって話してもらいました。そのときに出たのが、清掃の人は、「いつもきれいにしてくれてありがとう」と声をかけてもらったときにうれしかったということでした。また、警備の人は、会社から早退する人が具合が悪そうだったので、「大丈夫ですか?車を呼びますか?」と、心配して声をかけたそうで、そのあと、その社員の方から感謝され、それが嬉しかったそうです。

なるほど。確かに自分の仕事を誰かに感謝されると嬉しいでしょうね。

清掃などにはあまりないと思ってましたが、人と人の接点があるんですね。

仕事の喜びとやりがい

私自身もその結果が意外でした。仕事の喜びがどこにあるかは、なかなか外部のものからはわからないので、対話会でお話しをしてもらって良かったと思いました。こういう対話会を繰り返すことで、実は「誰のために働くのか」「真のお客様は誰か」ということも理解していただくことができます。対話に参加した方にとっても、あるいは、その上司の人にとっても、新しい気づきが生まれると思います。

モチベーションアップというと、給料を上げることしか思い浮かばないものですが、考え方一つで自分の仕事に価値を見いだすことができるのかもしれませんね。

自分たちで話あうことで、自分たちの仕事には価値があるということを再認識するわけですね。「仕事をしていて嬉しかったこと」という質問は、結果的にいい質問だったと思います。

向上心

あとは、一人一人が向上心を持てるようにすることも大事ですね。「仕事をしていて嬉しかったこと」を増やすにはどうすればいいか?というような質問をしてみるといいかもしれません。

技術の向上ですね。

漫才のミルクボーイではありませんが、そこのとろろもう少し詳しく教えていただけますか?

「仕事をしていて嬉しかったこと」は自分の気持ちです。誰かにおしつけられるものではありません。そのときに、さらに一歩進んでそういう気持ちをもっと味わうにはどうしたらいいか、と考えると向上心が生まれます。向上心はとても大切です。仕事には、その仕事に必要な技術があります。知識や経験も必要かもしれません。それを客観的に見つめなおしながら、向上する気持ちをもっていただくことが大事です。そのひとの価値が上昇しますし、その成果である仕事の価値も上昇します。そういうのを会社のなかで、仕組みにしていくことが効果的です。

一人一人が一歩ずつでも向上すると、会社も向上するという発想ですね。

そこに上司もかかわって仕組みを作るのがいいわけですね。

一つは、自分の仕事には価値があります。そこに気づいてほしいのです。二つ目は、その価値を向上させる努力をしてほしいのです。

「好きこそものの上手なれ」は、ウマ娘でもいいますしね。

いやいや仕事をするのと、自分の仕事にやりがいをもってするのとでは、ずいぶん違いがでそうですね。

自分の仕事の価値に気づいて仕事を好きになってもらう、さらに向上するために努力をしてもらえば、気持ちも充実し成果も上がると思います。人生の大半の時間を仕事に費やすわけですから、仕事を好きになってもらうほうが、幸福感にもつながると思います。

今日も難しい課題でしたが、「仕事の価値に気づく対話会」「モチベーションをアップする仕組み作り」などでお手伝いさせていただくのが一番大事かもしれませんね。

これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。

まずはお問い合わせください

今回は、「仕事は好きですか」について、ご理解いただけたと思います。

経営コンサル、社員育成は当事務所・リーガルフロネシス株式会社にお任せください。

経営理念の展開を通じての売上・業績向上、社員の育成を通じての組織改革には、計画的・長期的な改革推進が欠かせません。まずは、現状把握から始め、お客様にぴったりの方法をご提案します。

まずはお問合せください。より良い経営のために、戦略経営・人材育成のお手伝いをいたします。

(了)