行政書士霜田眞法務事務所 笑顔経営塾 第32回:毎日決めていますか~個人編

第32回:毎日決めていますか~個人編



目次

概要

第32回は「毎日決めていますか~個人編」です。

塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。

第32回は「毎日決めていますか~個人編」です。

優柔不断の性格の人がたまにいますよね。

先延ばし癖というのもありますね。

経営者の方の一番大切なお仕事は、決断することといわれています。そして、その決断が会社経営を左右することになります。また、会社では、重要なことは集団で意思決定することが多くあります。今回は、まずは個人に絞ってお話して、集団の意思決定は次回にしたいと思います。

集団では「同調圧力」などがありますが、個人でも同様の問題があると思います。何かいい決断の方法があるんでしょうか?。

そこのところもう少し詳しくお話していただけますか?

毎日の決断が大事

人生は決断の連続ともいわれます。会社生活も同じです。ただ、無意識のうちに決断をしている場合は、あまりクローズアップされませんが、決断を迷う場面があります。あるいは、決断が、他人に影響を与えるなど、大きい決断があって慎重になる場合があります。そこで、そういう大事な場合もにも、正しい決断をすることが必要となってきます。

日常生活だどお金がからむ場合は慎重な判断が求められますね。

そういう意味では、時間がかかることや他人を巻き込むことは慎重なほうがいいかもしれません。

決断が不足する原因

決断が不足するパターンは以下のようになります。
1.先延ばし癖
2.決断をこわがる
3.情報が不足して決断できない
4.対立する相手がいて説得できない
5.考えすぎてきめられなくなる
6.決める目的があいまい
これらが、混じり合って、決断しないことが続くとやっかいです。決断が必要と思ったら、おそれずに決断してほしいです。失敗は成功をあきらめたときだと思えば、決断して行動することに迷ってる理由はないですよね。

情報不足は今の時代にはなんとかなりそうな気もしますが、対立の解消はちょっと問題ですね。

おじさんサラリーマン用語で「エイヤで決める」という死語がありますが、「エイヤで決めて全員野球で乗り切る」という乗りがあると、決断不足にはならないかも。

正しい決断のプロセス                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

塾長は正しくない決断はおすすめしていませんが、迅速さは大事ですね。簡単にいうと 決断にいたる正しいプロセスは以下のようになります。
1.課題と目的を決める
2.選択肢を考える
3.決める基準を考える
4.選択肢を比較する
5.一番良い選択肢を選ぶ
これらを迅速にできるといいわけです。ここでは、選択肢を持つことと、決める基準を持つことが大事です。これらがしっかりしていないと、あまり良い決断はできません。
あとは、比較するためのデータが集まらないと難しくなりますね。

たしかに、そういうプロセスがあるのはわかりますが、小さな問題では、けっこう省略することもあったりしますよね。

急いでるときなんかは、情報不足でも決断することがありますね。

比較表やディシジョンツリーをつくる

◆比較表
案を並べて、そのメリットとデメリットを書き出すだけで、簡単な比較表をつくることができます。比較表を作る作業の中、自分の頭の中が整理されていきます。そこで足りない情報があることがわかれば、それを追加する作業をします。
日常生活でも買いたい商品を選ぶときに皆さんやってると思います。
◆ディシジョンツリー
テーマが決まったら、選択肢を枝分かれのように書き出します。
枝分かれは二段階ぐらいが適当です。
枝分かれした選択肢のそれぞれに、費用や効果などを書き出して比較します。
こちらは、選択肢の枝分かれがいいところで、計画的なプランを決断するときにピッタリです。

書いてしまうと、考えが整理できていいですね。

あとで、考え直すときにも使えますし、他人に説明するときも使えそうですね。

小さな決断を繰り返す

決断には、大きな決断と小さな決断があります。日頃から小さな決断を繰り返すことが重要です。小さな決断を正しく繰り返すことで、自分の頭の中に決断のしくみがすり込まれます。決断を続けると周囲の見方も変わります。迷ってもいいので、最後は決断することです。これが、大きな決断にも役だってきます。

第30回の習慣化ですね。大きい目標もブレークダウンして、小さな成功を積み重ねるのがよさそうですね。

決断が早い人は、単なる向こう見ずでなければ、決断回路が頭の中にできあがっているんでしょうね。まさに「暗黙知」です。

ペインとゲイン

決断の目的も重要です。人間が決断する理由・動機は、「ほしい」(ゲイン)のか「避けたい」(ペイン)のかに分けられるようです。言い換えると得するか、損しないかになります。リスクを回避するための決断と、ほしいものを手に入れるための決断です。毎日の仕事に追われると、その決断・実行は、「避けたい」動機だけ(ペイン)になってしまう傾向があります。ゲインに着目して、計画的に手に入れたいものにチャレンジして、人生も仕事もいい成果を得てほしいですね。

毎日の決断が、少しづつ将来を決める感じですね。

新しい何かを得るチャレンジをしてるか、が大事ですね。

決断の振り返り

第29回でお話した「内省」は決断でも重要です。「決断の目的は明確だったか」「決断の選択肢は十分だったか」「選択肢の比較は十分だったか」「決定する基準は正しかったか」「比較したうえで決断したか」「大きな目標に向かって決断できたか」などです。しっかりと内省できれば、今後の自信にもつながります。

決断に至るまでの速さもですね。

そうですね。あまりにもプロセスにこだわりすぎると、決断が遅くなりますからね。。

決断したあとの行動が大事                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

せっかくいい決断をしたら、ちゃんと行動に移す必要があります。決断のあとの行動で、決断が評価されます。そして、行動は続けると効果がでます。大きな夢にむかった決断は、行動で成果がでます。

そうなんですね。決断は行動のためだし、行動は期待している効果のためですよね。

正しくて迅速な決断と、その決断に基づく行動ですね。

笑顔経営塾では、楽しい雰囲気の会社は業績も向上すると考えています。正しい決断が、正しいプロセスで繰り返されると、個人の表情も明るくなり、会社の雰囲気もよくなります。大きな目標に向かって、個々の人が正しく迅速な決断ができれば、会社はよくなります。

経営者の方の決断が早くなると、会社に勢いがでますね。

決断が活気あふれる会社にしますね。

まとめ

人生は決断の連続ともいわれます。会社生活も同じです。決断の正しいプロセスは「課題と目的を決める」「選択肢を持つ」「決める基準を持つ」「比較する」「選ぶ」これらを迅速に行います。比較表やディシジョンツリーをつくることも効果的です。ゲインに着目して、計画的に手に入れたいものにチャレンジすることも必要です。また、決断したあとの行動が大事です。正しい決断が、正しいプロセスで繰り返されると、会社の雰囲気もよくなります。大きな目標に向かって、個々の人が正しく迅速な決断ができれば、会社はよくなります。

今日も難しい課題でしたが、「正しい決断のし方」「計画と決断と実行のプロセス化」などでお手伝いさせていただくのが、笑顔の経営には一番大事かもしれませんね。

これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。

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(了)