行政書士霜田眞法務事務所 笑顔経営塾 第67回:ゲームをしよう~実りあるワークショップのために

第67回:ゲームをしよう~実りあるワークショップのために



目次

概要

第67回は「ゲームをしよう~実りあるワークショップのために」です。

塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。

第67回は「ゲームをしよう~実りあるワークショップのために」です。

ワークショップといえばゲームがつきものですよね。

ゲームだけ覚えてたりするのが多いですよね。

ワークショップを開催するのは、意味があるはずだけどうまくいかない。そこでゲームをするわけです。

会議とちがって報告連絡だけするだけの目的のワークショップはないから、工夫するわけですね。

そこのところもう少し詳しくお話していただけますか?

ワークショップとは

ワークショップは、作業場や工房の意味ですが、参加体験型講座という意味でよく使われています。社内研修や市民参加コニュニティでよくおこなわれます。参加者が発言をおこなえる環境で、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営されます。会場は会議室が多いですが、森や原っぱから、公共ホール、スタジオ、美術館やカルチャースクールなどもあります。
社内で行なう場合は、講義型の研修よりは、課題解決などのいろんな役割をしやすい形態です。今ではワークショップは企業に欠かせない手法になっています。

講義型の研修と違って、ポストイットを使って貼ったりしますね。

オンライン時代で少しやりかたが変わってるかもしれません。

ファシリテーションの鍵をにぎる進行とそれを支えるゲームとフレームワーク                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

ワークショップを運営する進行する役割がファシリテーションですが、ファシリテーション次第でワークショップが決まります。研修の講義なら、あらかじめ用意された教材=パワーポイント原稿などがあり、それに沿って解説をして、あとは質疑応答です。あまり司会進行の必要性はありません。しかし、ワークショップでは、さまざまな目的がありますので、それに沿った進行が成否を左右します。
詳しくは第20回「いい会議をしていますか」第27回「いい研修をしていますか」を参照。
その司会者の進行を補助するのが、ワークショップのプログラムであり、その中に埋め込まれる「ゲーム」と「フレームワーク」です。そのワークショップにふさわしい「ゲーム」と「フレームワーク=考え方、意思決定、分析、問題解決、戦略立案などの枠組み」を使いこなすことで、大きく成功に近づきます。そのうち今日は「ゲーム」のお話です。

ゲームにはファシリテーションの鍵を握る役割があるんですね。楽しい余興だと思ってました。

油断させてホンネをださせる工夫だと思ってました。

場をほぐすためと自己紹介のアクティビティ                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

場をほぐしたり自己紹介したりするアクティビティを紹介します。場をほぐすのは、アイスブレイクともいいます。
1.うそつき自己紹介
 自己紹介を3つ話してもらい、そのうち一つだけ嘘をいれて、それをあてさせます。
2.他己紹介
 二人一組で、ヒアリングしてから、相手を紹介します。
 「褒めまくる」のような制限つきも面白くなります。
3.顔じゃんけん
 グーチョキパーを顔で表現して、じゃんけんして遊ぶ。勝ち抜きや商品をかけると面白くなります。
4.わたしはこんな人
 シートの質問に各自記入後回収し、アトランダムに各自配付。一人づつ読み上げさせて、それが誰かをあてさせます。けっこう知ってるつもりでもあたりません。意外な一面がみられます。

単なる自己紹介の時間はつまらないことが多いですよね。

お互いにどの程度知っているかで、内容を工夫するといいかもしれません。

頭をほぐして意見を出させるアクティビティ

頭をほぐしたり、意見を出しやすくするアクティビティは、以下のようになります。
1.○×クイズ
 クイズを作り、常識問題からそのワークショップに近い内容に誘導します。
 チーム対抗や、部屋の真ん中で○と×に分けて移動させるなどで面白くなります。
2.穴埋め問題
 経営理念などで穴埋め問題を作ります。テーマに近い新聞や雑誌の記事から作っても面白いです。
3.フェルミ推定
 直感的に予測するのが難しい数値を論理的に概算して答えを出してもらい、その根拠も説明してもらいます。ルールを説明していくつかお題を出します。チーム対抗だと面白くなります。答えは用意したほうがいいでしょう。
4.連想ゲーム
 お題を出して、順番に各自連想する言葉を出してもらいます。幅広い発想から意見を出しやすくする効果があります。

発想の転換は、訓練しないと出ないときがありますね。

フェルミ推定は就活で練習してるようです。。

チームをつくるアクティビティ

集まったメンバーでこれから長い間チームとして活動するようなこともあります。その時には、しっかり時間をかけて自己紹介することがいいでしょう。以下のようなアクティビティも効果的です。
1.人生で一番誇れること、嬉しかったこと、つらかったこと
 二人一組で過去の人生を話してもらいます。場合によっては、相手にどう感じたかを発表してもらいます。この話をすることで、長い間おつきあいしていてもなかなか聞けないことを知ることができ、昔からの知り合いのような感覚をもってもらいます。
2.ペーパータワー
 紙を重ねてタワーを作るゲームです。協力しあいながら作ることでチーム力を高めます。
3.タイムライン
 人生を山あり谷ありの曲線で描いて自己紹介してもらいます。また、一日の時間の使い方を書かせて、紹介する方法もあります。

チームを作るときはやはり最初に打ち解け合う方法があるといいですね。

自分の人生を知ってもらうなんて、面白いですね。

学ぶアクティビティ

ゲームを学びに活かす方法は以下のようになります。
1.ビジネスシミュレーションゲーム
 実際にやるとできないこともゲームなら、破産、合併、リストラ、上場などいろいろと疑似体験が可能です。予算配分ゲーム、マネジメントゲームもあります。
2.クロスロード
 「クロスロード」は、文科省プロジェクトの災害対応カードゲーム教材として開発されたもので、「神戸編・一般編」は、阪神・淡路大震災での神戸市職員へのインタビューの内容がもとになっており、神戸市職員が経験したジレンマの事例をカード化ものです。例えば、「避難所で自分たちだけ食料をもっていたら食べるべきか」とかの事例があります。

クロスロードは災害から避難にかけての疑似体験をゲームで学べます。その企業の災害対策を織り込んだカードを追加しても面白いですね。

経営などで実施にはできないことを疑似体験できると気づきが生まれるかもしれませんね。

中小企業とワークショップ

中小企業では、予算もすくなく社内研修にお金をかけることもできません。しかし、経営課題の解決に悩んでいる経営者の方もいらっしゃいます。ワークショップをうまく活用すれば、その会社の悩みを社員がみんなで議論しながら、解決策をつくって、実行していくことが可能になります。もちろん、ゲームなどのアクティビティも効果的です。

ワークショップをどう企画して運営するかですね。

集まって話あうといっても、誰も意見をいわないとだめですからね。

笑顔経営塾では、楽しい雰囲気の会社は業績も向上すると考えています。会社の課題解決のために、ワークショップを企画・実行することが必要で、ワークショップをうまく進行するためには、ゲームなどの企画が効果的です。お互いにうちとけあっていい雰囲気でまじめに話あう会社は、業績もあがります。課題解決のために、まとまって取り組むことが可能になります。

雰囲気づくりですね。

ファシリテーションとゲームとフレームワークですね。

まとめ

ワークショップは、参加体験型講座という意味で、課題解決などのいろんな役割をしやすい形態であり、企業に欠かせない手段になっています。ワークショップを進行する役割がファシリテーションですが、「ゲーム」と「フレームワーク」を使いこなすことで、大きく成功に近づきます。場をほぐすためと自己紹介のゲーム、頭をほぐして意見を出させるゲーム、チームをつくるゲーム、学ぶゲームなどがあります。ゲームを効果的に取り込み、うちとけあって活発にワークショップを行えば、成果の出せるワークショップとなります。

今日も難しい課題でしたが、「ワークショップ運営のサポート」「課題解決のためのワークショップ企画サポート」などでお手伝いさせていただくのが、笑顔の経営には一番大事かもしれませんね。

これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。

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(了)