概要
第四回は「仲間意識はありますか」です。
塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。
第四回は仲間意識についてです。
第二回の悩まないコツの続きですか?
職場では人間関係で悩む人が多い。そこで仲間意識をもったらいいということでしょうか?
会社は英語でカンパニーといわれることがりますが、companyのもとの意味は仲間です。会社は仲間が集まって作るという形が原始的な始まりだと思います。
でも、今は正社員とかパートとか、働く形も、働こうと思う動機も人それぞれですよね。
様々な人が同じ職場で働くから、悩みが生まれる。逆にいえば、違いがあることを認めて意識すると悩まないはずということでしたね。
「会社のために仕事をして対価として給料をいただく」と考えると、仲間意識は不要に思えるかもしれません。しかし、一人では仕事ができないから集まって会社をつくるわけです。簡単にいうと、大きな仕事を細かく一人一人に分担して、集まって大きな成果を出すということです。
なるほど、多かれ少なかれ共同で仕事を達成することになるわけですね。
個人事業との違いですね。
仲間への不満
共同で仕事をすることで、不満が生じる。流れ作業だったりしたら、前の人の仕事ぶりが自分に直撃する。あるいは部全体の売上目標に達成しないのは、極端に成果が出ない人が原因になる。一見すると一人一人が別の持ち場を担当しているように見える清掃員に、なぜ仲間に不満を持つのが聞いたことがあります。「仕事が雑」「やるべきことをしない」という形で、休みがでたときに他人の持ち場を担当したり、交替で同じ持ち場を担当したりするときに、他人の「アラ」が目について、実際に「迷惑」という感情が生まれるらしい。
面白いお話ですね。本人たちには深刻な悩みですね。
個人の技術や仕事ぶりの差はどうしてもありますから、やむを得ない部分もあるかもしれませんけどねえ。
一見個人作業に見える職場でも、シフトがはいると迷惑が生じるわけです。そこで、単なるきれいごとの「仲間」というより、実際の必要性からくる「仲間意識の醸成」が大事になると思います。
職場で成果を出すという中で、必要性に迫られての仲間意識ですか。
そこで、仲間意識を持つことが課題になるわけですね。
仲間意識をもつ
もちろん、仲間意識だけで全てが解決するわけではありません。しかし、まずは、職場で働く人は、(リモートでも)、同じ責任を共有して分担する仲間だと全員が意識すると、成果を出すうえでも向上し職場はよくなります。
「仲間意識」というと個人次第ということでしょうか?個人がそういう意識になるように、働きかけるわけですね。
漫才のミルクボーイではありませんが、そこのとろろもう少し詳しく教えていただけますか?
そうですね。まずは、会社全体で仲間意識は重要だという共通認識が必要です。そのうえで一人一人が仲間意識をもつように働きかけていきます。会社の方針にとりあげたり、教育メニューに盛り込んだりします。朝礼で毎回呼びかけてもいいですね。
そうはいっても、仕事ぶりに「アラ」が見えて、仲間だと思えないのが不満の原因でしたよね。
誰かをカバーすると「自分が損している」という感情が生まれますよね。
そこは永遠の課題です。「誰かが得して誰かが損する」という構図はどこの職場でもでてきます。だから、「仲間意識」と「助け合い」は「全員に」呼びかけて協力してもらうわけですね。また、組織論としては、適材適所の配置、仕事の分担にして、一人一人が得意分野を活かすと、助け合いになりやすいですね。サッカー日本代表の森保一監督は上手でしたね。
たしかに全員が平等にそういう行動をしてくれるといいですね。全員が助けあう体制や分担をつくるのも鍵かもしれませんね。
一人一人が同じ能力ということはないですから当然差が出ます。そこで不満が生まれる。でも、それそれが得意分野を担当すれば、自分ができないことを他人にしてもらう感覚も出やすくなりますね。
強調したいのは「お互いさま」という図式や意識にもっていくことです。一方的に「損する」という感情にならないようにしたいです。それともう一つは、見返りはなくても「他人のためになる」ことはその人にとって充実感になることです。それに気づいてもらうことも重要です。
一つは、あるときは「助け」て、あるときは「助けられる」という関係ですね。
もう一つは、他人のため、誰かのためになるという気持ちの充実ですね。
まずは、仲間意識を持つことが重要です。そのためには「お互いさま」「誰かのためになる充実感」ということを意識していくことです。そういう分担や組織構成も大事です。今日はこのくらいでどうでしょうか?
今日も難しい課題でしたが、「仲間意識づくり」「職場風土改善」などでお手伝いさせていただくのが一番大事かもしれませんね。
これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。
まずはお問い合わせください
今回は、仲間意識を持つこと。そのためには「お互いさま」「誰かのためになる充実感」ということを意識していくこと。一人一人の得意分野をいかす業務分担や組織構成の大切さなどをご理解いただけたと思います。
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(了)