行政書士霜田眞法務事務所 笑顔経営塾 第25回:いい対話していますか~対話改善とリーダーの役割

第25回:いい対話していますか~対話改善とリーダーの役割



概要

第25回は「いい対話していますか~対話改善とリーダーの役割」です。

塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。

第25回は「いい対話していますか~対話改善とリーダーの役割」です。

「対話」はよく聴く言葉ですね。

最近は、対話型AIのchatGPTが話題になりました。

小学校の学習指導要領にも、「主体的・対話的で深い学びの実現」が記載されているようです。教師が教えるのではなく、子供が主体で学ぶときに、子供同士の対話、教師との対話、地域との対話、先哲の考え方などを通じて学ぶことが、求められています。

教師が主体ではなく、子供が主体はいいことですね。ネットの時代なので、教師や教科書に限界があるのは、子供でもわかりますしね。

対話的というのは、話ながら気づいて学ぶということでしょうか?学校教育も進んでいますね。

対話とは

さまざまな定義がありますが、対話とは「向かい合って話すこと」です。企業によっては、最近はやりの「1on1」の中で対話を実践していることも多いです。組織メンバー間の信頼関係や団結力を強固にする効果があります。

向かいあうと少し緊張しますね。

「対話」的なものならまだ取り組めそうな気もします。リモートワークでコミュニケーション機会自体が減っていますから、対話の機会を積極的に増やしたいです。

討論や雑談と比較すると下記のようになります。
1.討論:意見を戦わせる、まじめにまじめな内容、結果は勝負
2.対話:意見を出し合う、気楽にまじめな内容、結果は意味の共有
3.雑談:意見を出す、気楽に気楽な内容。結果は打ち解ける

討論と雑談の中間なら、少し気が楽になりました。

「気楽にまじめな内容」という、一見矛盾するところが難しそうですね。雑談力が大切だという人もいますが、雑談の中に対話につながるきっかけがありそうですね。

対話の改善

対話がうまくいかない場合は下記のような場合があります。
◆内容に問題がある場合
1.指揮命令のために行う
2.テーマがあいまいなまま行う
3.意見が相違していることを表に出さない
4.非難、攻撃、陰口、愚痴になる
◆プロセスに問題がある場合
1.意見の相違が感情的になる
2.相手に共感しようとしない
3.相手の反応をみない
4.反省しない
5.表面上だけ従って納得しない、ホンネをいわない
6.途中から場が壊れる

内容も問題がある場合は、「対話」をする意味もなくなりますね。プロセスに問題がある場合は、改善することも明らかになりそうですね。。

成果主義の目標面談で、目標を達成できないことを問い詰めて、モチベーションを下げる対話になってしまう悪い例がありました。「対話」としては、最悪の内容だったかもしれませんね。

理想の「いい対話」はうまくいかない対話の逆です。
◆内容
1.指揮命令のためではなく意味を共有しあうために行う
2.テーマをはっきりさせる
3.意見が相違していることを認める
◆プロセス
1.意見の相違しても感情的にならないようにコントロールする
2.傾聴して相手に共感する
3.相手の反応をみる
4.反省する
5.お互いにホンネをいう
6.お互いに認めあう
対話をする場合に以下を心がけると改善されます。
1.考え方をもって対話をする
 自分の考えがあるとぶれない
2.目的・思いを共有する
 共通の思いがあると語り合える
3.二種類の対話を使い分ける
 意見交換をする対話と課題を決定する対話
4.対話のベースを作る
 対話の前にベースとなる情報を発信しておく
5.対話で相手から話しを引き出す
 仕事をやる理由リストなどを使用して考えさせる

改善するためには、やはり努力がいりますね。事前にベースを作るのも大切なんですね。

上司と部下の対話では、ある程度上司がイニシアチブをとったほうがよさそうですね。

リーダーの役割

リーダーが対話の改善で果たす役割は大きいです。
1.気軽に対話を起す
2.対話の場を設置する
3.ファシリテーションを駆使する
4.不満を内発的動機に変える
5.ホンネを聞き、ホンネで語る
6.明るい対話にする

なるほど、内容についてもプロセスについても、リーダーが対話を改善してくれると助かりますね。

不満を内発的動機に変えるといのは難しそうですね。

難しいとは思いますが、良い対話を繰り返すと、相手の中に「内発的動機」が生まれると思います。具体的には、相手によってそのプロセスは違うのでなんともいえませんが、とにかく、よい「対話」を数多く作るのがリーダーの役割でしょう。

少し誤魔化された気もしますが、リーダーの役割は大きいですね。

もちろん、対話ですから、相手も「対話」の意味を理解してくれないと困りますね。

いい対話があふれる理想の職場

笑顔経営塾では、楽しい雰囲気の会社は業績も向上すると考えています。組織は生き物であり、「大量の会話の海」ともいえます。「対話」の精神をすべての会話に活かすことが必要です。挨拶ひとつから、電話の取次から、あらゆる場面でお互いを認めあう関係性作りができると思います。中には熱い思いを語る対話もあるかもしれません。いい対話があふれるのが、理想の職場です。

会社は会話でなりたっているんですね。

ホンネで語り合えて、相手を認めることができればいいですね。

まとめ

組織は生き物であり、「大量の会話の海」ともいえます。対話は「向かい合って話すこと」であるとともに、気楽にまじめ意見を出し合うことで意味の共有をもたらします。対話では、ホンネを語りあうこと、自分の考えを持つこと、目的・思いを共有すること、意見交換と課題解決を使い分けること、対話の前に情報を発信すること、傾聴して認めあうこと、相手から話しを引き出すことが大事です。対話には組織メンバー間の信頼関係や団結力を強固にする効果があります。いい「対話」を数多く作るのがリーダーの役割です。「対話」の精神をすべての会話に活かし、いい対話があふれるのが、理想の職場です。

今日も難しい課題でしたが、「いい対話の進め方」「いい対話のあふれる職場作り」などでお手伝いさせていただくのが、笑顔の経営には一番大事かもしれませんね。

これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。

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(了)