概要
第二回は「悩まないコツはありますか」です。笑顔経営塾の連載内容は、経営者様向けの回と従業員様向けの回がありますが、第一回は、経営者様向けなのに対して、今回はどちらかというと従業員様向けになります。
塾長、学ぶ、笑みの3人の会話が展開する形でお伝えします。
塾長:笑顔経営塾の主宰者。「あなたの笑顔がみたい」がモットー。
笑み:塾長にいろいろな相談ごとを持ってくる。
学ぶ:塾長の補佐をしているが、勉強中。
第二回は笑みさんからの相談にお答えします。
実は、職場の人間関係に悩んでいるという相談が多いんです。
日本では、職場のチームワークが大切などといいますが、表面上は問題ない職場でも、そういう悩みがあるんですね。
私がJQA(日本経営品質賞)活動を推進していたときは、「社員満足と職場環境」の改善を重視していましたね。会社経営というと、どうしてもお客様第一とか売上が大事とかに目が向きます。そういう経営者の方の悩みに答えるのは経営コンサルとしては重要なんですが、それど同じくらい会社のために働いている皆さんの相談に乗るのは重要ですね。いい会社という評判がないといい人材は集まらないですし、上場してる会社なら株価にも影響します。長期的な経営=会社の持続のためには、とても大切なことですね。
何かいい方法はありますか。
ある程度時間がかかりそうなきがしますね。
もちろん、経営者の方にご理解を得て、コンサルとして改善する場合は、あらゆる角度から問題点を出すような形をとることができます。例えば、従業員アンケートからの課題抽出、対話会などの運営、あるいは現場での朝礼の改善などの手法があります。
アンケートで課題を出して、問題を解決している方策をとっていくわけですね。でも対話すると悩みは改善するんですか?
一方的な伝達をやめて双方向な「対話」をつくると改善するというのはわかる気がしますけど。
そうそう、しくみから会社として取り組むのが基本ですね。組織風土改革にもなりますね。あれ?相談は悩みの解消でしたっけ?
そうなんです。このブログを読んだら一気に解決するような回答がうれしいです。
それぞれの会社の中に相談窓口を作るのは大変だと思うので、一人一人ができそうなヒントをください。
悩まないコツ
若い頃、過呼吸になっていた時期がありました。それから自分の心臓に不安を感じるようになって、赴任先の福岡でマージャンをしているときに、不安にかられて3人を残して途中退席させてもらいました。
過呼吸はつらいですね。
3人を置いて帰るのはずいぶんひどいですね。
翌日お医者さんに心電図をとってもらったら、心臓の波形は綺麗ですといわれてしまいました。「気にしないのが一番です」と。それなら自分でもできると思いました。ノイローゼみたいなもんだと自分にいい聞かせました。それからは自転車を買って、福岡の町を楽しみました。福岡マラソンのコース、太宰府天満宮、唐津城、武田鉄矢のタバコ屋など毎週走り回りました。
自慢話は結構です。でも「気にしない」というのが解決法というのもちょっとどうでしょうか?
「気にしない」ことが出来る人と出来ない人がいるから、悩んでるんでしょうね。
同じ職場でも家族でも悩まない人がいます。それはその人の「ものの見方」つまり「主観」が大きく影響するからです。例えば、井戸水は冬に温かく、夏に冷たく感じるのは、感じるほうが変化しているからです。「あなたのために他人が存在しているのではない」ということに気づけば、あまり他人に期待もしなくなり、不満もなくなる。
なるほど井戸水ときましたか。「あの人がこうしてくれればいいのに」という自分は思っても、それは自分の「主観」つまり一人よがり?
気にしないというのは、「自分のおもったことが常に正しいとは限らない、思い違いかもしれない、不満に感じる必要はない」と頭を切り換えることですね。
もう一つのヒントは、結局は同じことをいってるかもしれませんが、「一人一人が自分と他人は違う」ということを意識することだと思います。
違いがあるといのをうっかり忘れて不満に思ってしまうということでしょうか?
職場のルールや仕事の手順をを守らない人は困りますから、それほどでもない不満の場合ですよね?
違いがわかれば、相手に寛容になれると思います。
なるほど。多様性の時代ですからね。「私ならこうするのに、なぜあの人はしないの?」という不満がなくなる?
違いを認めると許せるということですね?
会社で働く一人一人は生まれも育ちも性格も違います。他人と自分が同じほうがおかしいのです。違いがわかれば、「気にしない」ことにもつながります。あまり考え込まないで「他人を認める」ことができればいいですね。
人と同じことをするのが嫌いなタイプの人がいますものね。塾長みたいに。
まずは、他人のせいにしない。自分でできることを考えてそれを自分で実行する。その方向性が間違っていなければ、最後はみんなのためになると思います。そういう意識ができると、不満も減るのではないでしょうか?今日はこのくらいでどうでしょうか?
今日はヒントを二ついただきましたが、対話会などのしくみ作りをいお手伝いさせていただくのが一番大事かもしれませんね。
これから取り上げる内容も含めて、皆さんからご意見ご要望をいただければありがたいですね。次回も楽しみにしています。
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今回は、「社員満足と職場環境」「気にしないこと」「違いを認めること」の大切さをご理解いただけたと思います。
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(了)